空の境界『俯瞰風景』

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実はそれほど原作は好きではないのだけれど、素直に面白かった。

ビジュアル面がとんでもなく綺麗で、クオリティが高く、見惚れてしまう。構造物と日常の生活描写がところどころ挿入されていて、BGM、あるいは無音に乗せて、ただその映像を流す演出手法は大好きだ。アクションよりは、こういった凄く細かいところに手間隙かけてるのが際立っていて、印象に残った。

両義式というキャラクターに関しても、小説を読んだときとはまたイメージというか、わたしの中で受ける印象が変わった気がする。どこか少女らしい繊細さというか、女性的な部分が出てきている気がした。ここはたぶん、小説で書かれたときには性別叙述トリックの都合上、ほとんど演出できなかった所為でもあるんだろうけれど、はっきり言えば、小説では式のキャラクターに魅力を感じなかったけど、こんなふうに映像でラストの細かな表情の変化を描かれると可愛いと思えてしまう。

あれだよね、ツンデレすぎ! こんなにツンデレだったっけ、と思ってしまった。クーデレというべきだろうか。クール+デレだよね。

まーや様LOVE、もとい、坂本真綾のキャストは凄く正解だと思う。正直、まーや様は、わたしの中で歌手として位置づけられているから、脳裏に響く声は、あの声なんだけど(どの声よ)、今回、彼女が演じる式の声は、坂本真綾の普段の声とはぜんぜん違ってた。流石役者、プロだなぁ。声優ってすごいね。

うーん、しかし、ビルの描写が凄かったですね。ほんとに。

これでストーリーがわかりやすく、テーマが一般的であったら、もっとこの作品を好きになれたのになぁ。

この伝奇的雰囲気は大好きだけれど、扱うテーマと薀蓄が、オタク的というか、サブカルというよりは、ホントにオタクで少し引いてしまう部分がある。一般人にはまるでわからない。小説を読んでいた当時、素直に受け入れいてた自分が恥ずかしく思えるくらい、今読み返せば恥ずかしいテーマや設定なんだけど、うん、まぁ、若さゆえのなんとかということで……。

映像化した空の境界は、そこそこ楽しめそうです。普通の子には勧められないけど。

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