月別アーカイブ: 2009年4月

第十九回鮎川哲也賞の受賞作に選ばれました

午前零時のサンドリヨン

http://www.tsogen.co.jp/ayukawasho/

 こちらで正式な報告をするのが遅れてしまいましたが、去年執筆した小説『午前零時のサンドリヨン』が第十九回鮎川哲也賞の受賞作に選ばれました。

 長年の夢であった小説家へのデビューに向けて、現在、作品を改稿しています。予定通りに行けば、十月には書店に並ぶと思います。

 ネットで作品を発表するようになって、もう十年くらい経つのでしょうか。以前から応援してくださっていた方々や、最近知り合った方々、たくさんの人の支えがあって、ようやくここまできました。本当にありがとうございます。

photo by greenapplegrenade

桜が咲いた

sakura

 桜が咲いた。

 もう咲かないと思っていた花が開いた。

 何度も踏まれ、雨に降られ、悔しい涙を吸い上げながら、見えないところで、どんどんどんどん、ふくれあがっていったこの気持ち。

 次はあなたの心に、綺麗な花が咲くといい。

生きていたい

生きてる

 以前書いた、小説でも詩でもない文章、『死にたいし、生きていたいし』というポストがTumblrで色々なところで流れるようになって、そのおかげでこのブログへのアクセスも増えています。きっとこれは、このサイトの中でもっとも多くの人に共感してもらえる文章なのかもしれません。

 検索のリファラを調べると、ほとんど毎日のように「死にたい」というキーワードでのアクセスがあります。その言葉をgoogleのサーチボックスへ打ち込むことに、いったいどんな意味が込められているのか、リファラの情報だけではなにもわかりません。けれど、なんだか寂しくて、悲しい気分になります。

 きっと、今日もどこかで多くの人が、誰にもはき出せない自分の気持ちを、「死にたい」というマルチバイト文字に変換して、検索フォームに打ち込んでいるのです。共感してくれる誰かを求めて、あるいは、そう、救いの言葉を求めて。

 救いがあることに、「死にたい」という言葉と同じくらいに、「生きていたい」という言葉での検索リファラがたくさんあります。けれどはたして、その言葉が救いを求めるなにかしらの信号だったとして、わたしにはいったい、なにができるんでしょう。

 死にたい。その言葉が無数にネットをただって、飛び交っていて。同じくらいに、生きていたい、そんな願いが、溢れてる。

 願わくば、生きていたいって言葉を、みんながずっと抱いていられますように。

 生きていたい。そう言葉をキーボードに打ち込んでいる間は、きっと生きていられるはず。今はただ、そう信じるしかないけれど。いつかはわたしも、誰かに生きるエネルギーを与えられる存在になれたらと思う。

 もっといい小説を書いていきたい。そう、わたしも生きていたい。

ジョシュア・ジェイ・レクチャー

ジョシュア・ジェイ

 先日3/29日、池袋の某所で行われたジョシュア・ジェイのレクチャーに参加してきました。

 ここのところ、わたしの中でマジック熱が激しく燃え上がっています。去年書いた小説『午前零時のサンドリヨン』をはじめとして、いくつかの短編で、わたしはマジックをモチーフとしたマジシャンの視線からによる小説を書いてきました。そして、その方向性で作品を書き続けることが正解のように思えてきて、これからもどんどん掘り下げたいテーマだと改めて感じるようになりました。そのためには、わたし自身のマジックに対する技術や知識をもっと磨かなくてはと、心機一転して、積極的に多方面へアプローチしているところです。今回もまた、お友達の紹介でレクチャーに参加することができました。

 ジョシュア・ジェイの演技は動画などで見たことはあったのですが、レクチャーノートやDVDなどは持っていないため、かなりわくわくして挑みました。なんといっても、彼は17歳のときに、既にいくつものトリックを発表している天才です。

 レクチャー開始前に、「腕ならしに、いくつかトリックを見せるよ」と彼が言うと、わっとテーブルに集まるマジシャンの人だかり(笑)
 動画で見たことのあるオイル・アンド・ウォーターの手順はすごく鮮やかで、かなり不思議でした。ヤニック・クレティアンのエースとキングの交換現象もスムーズに織り込まれていて、このルーティンはぜひ覚えたいと思えるものでした。他にすごく不思議だったのは、オープン・プレディクション。怪しいところがまったくなくて、本当にレクチャー開始前からだまされっぱなし。

 レクチャーが始まると、彼の頭の良さ、狡猾さを、がくんと思い知らされました。なんて賢いことをやってのけるんだろうと、関心するばかり。難しいテクニックを使うわけでもなく、「え、そんなのにだまされたの?」と自分で愕然してしまうくらい。
 彼のACANや、時計を使った透視、コインのバニッシュなんか、トリックを知らない方が幸せだったかもしれない。時計の透視の結末は本当に不思議でした。わたし自身の手の上で起こっただけに、なおさらに。

 購入したトリック・ノートにサインを貰って、帰宅後にさっそく色々と練習したわたしです。

 後日、幸運にも、ジョシュア・ジェイの鎌倉探索のエスコートに同行することができました。誘ってくれて大感謝です。
 東京駅で合流したとき、ジョシュアはカードを手にして弄んでいました。いやぁ、ホントにカード好きなのねぇ。
 電車の中で一時間ほど、みっちりレクチャーを受けることができました。いやぁ、本当にありがたい。幸運でした。カタコトの英語しか喋れず申し訳ない感じでしたが、早足で巡った鎌倉探索も楽しかったです。
 今回感じたのは、本当に、英語が喋れないって不便だなぁ、ということでした。もっと聞きたいことや言いたいことがあるのに、結局言葉が出てこなくて、カードに付いてしか語れない、というのがすごく残念です。
 もし次回、彼が来日したならば、マジシャンとしてのメンタル的な部分のお話を聞きたいものです。英語力を上げなくては。あとは、もっと面白い場所をエスコートしてあげたいですね。