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第十九回鮎川哲也賞授賞式

一人じゃ戦えなかったけれど

 第十九回鮎川哲也賞の授賞式に行ってきました。
 写真は、『午前零時のサンドリヨン』の単行本です。

 当日は、僭越ながら、ご挨拶の代わりにマジックを演じてきました。
 少々出過ぎた真似なのではないか、という不安はあったのですが、やはり言葉で表現するよりも、自分の好きなものを全面に押し出した小説である以上、これ以上ない手段なのではないかと思っていました。

 皆さんを退屈させないよう、コンパクトで、なおかつおもしろみのあるものを選びました。
 結果は、うまくいった……。かな? 皆さん喜んで下さったようで嬉しいです。
 きっと、わたしはマジックのこういうところが好きなんだなぁ。

 当日は憧れの先生方にご挨拶ができたり、ありがたいお言葉を頂いたりと、本当に貴重な一日になりました。

 わたしだけの力では、この賞を頂くことも、あのステージでマジックを演じることもできなかったでしょう。
 みんなに支えて頂いている、そのことを強く実感した日です。

 けれど、いつかは、やっぱり一人でも立っていられるようになりたい。

 わたしはミステリに関しては、それほど知識が深いわけではありません。けれど、マジックもミステリも大好きな人間です。
 ここで勢いを止めることなく、これからもロジカルでマジカルなお話を書ければと思っています。

『午前零時のサンドリヨン』カバーと価格が発表されました

午前零時のサンドリヨン

 小説のカバーと価格が決まりました。
 定価1,995円で、ぎりぎり二千円内。表紙はとてもキュートで可愛らしいものに仕上がりました。
 イラストを手掛けて下さったのは、シャープでありながらメルヘンな世界観を描かれる加藤木麻莉さんです。

 実際に本になったとき、どんなものに仕上がるのか、わたしにもまだわかりませんが、来月になってこの表紙を書店で見かけましたら、是非とも手にとってみて下さい。

 Amazonにも載ったようです。

 kuboonさんに脅迫されたので不本意ながらアフィリエイト付きリンクも乗せておくよ!

夏も終わり

マンゴーだよ

 たまには普通のエントリー。
 慌ただしく過ごしていたら、あっという間に夏が終わってしまいました。夜は少しずつ寒くなってきましたね。

 忙しいということは充実しているということで、今年の夏は自分にとって色々と刺激のある日々だったのかもしれません。そんな日々の中で得られたものを小説に纏められるといいんですけれどもね。

 小説といえば、去年書いた超ミニストーリーを発掘したので、掲載しておきました。2000文字の制限があったのかな。当時、周りで流行っていたので、既にあるショートを元に二日ほどで書き上げた記憶があります。タイトルを見ればわかる人はわかるはず。
 元にしたショートは『電子郵便』で、やはり文字数制限の難しさを痛感しました。

 文字数制限といえば、最近はTwitter小説が流行っていますね。あれも面白いので、幾つか書いています。

 最後にお知らせ。鮎川哲也賞の受賞作『午前零時のサンドリヨン』は、東京創元社さんより十月十日ごろに発売のようです。
 http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488024499

 まだカバーや価格は発表されていませんね。公表できるようになったらこちらでもお知らせします。

第十九回鮎川哲也賞の受賞作に選ばれました

午前零時のサンドリヨン

http://www.tsogen.co.jp/ayukawasho/

 こちらで正式な報告をするのが遅れてしまいましたが、去年執筆した小説『午前零時のサンドリヨン』が第十九回鮎川哲也賞の受賞作に選ばれました。

 長年の夢であった小説家へのデビューに向けて、現在、作品を改稿しています。予定通りに行けば、十月には書店に並ぶと思います。

 ネットで作品を発表するようになって、もう十年くらい経つのでしょうか。以前から応援してくださっていた方々や、最近知り合った方々、たくさんの人の支えがあって、ようやくここまできました。本当にありがとうございます。

photo by greenapplegrenade

桜が咲いた

sakura

 桜が咲いた。

 もう咲かないと思っていた花が開いた。

 何度も踏まれ、雨に降られ、悔しい涙を吸い上げながら、見えないところで、どんどんどんどん、ふくれあがっていったこの気持ち。

 次はあなたの心に、綺麗な花が咲くといい。

生きていたい

生きてる

 以前書いた、小説でも詩でもない文章、『死にたいし、生きていたいし』というポストがTumblrで色々なところで流れるようになって、そのおかげでこのブログへのアクセスも増えています。きっとこれは、このサイトの中でもっとも多くの人に共感してもらえる文章なのかもしれません。

 検索のリファラを調べると、ほとんど毎日のように「死にたい」というキーワードでのアクセスがあります。その言葉をgoogleのサーチボックスへ打ち込むことに、いったいどんな意味が込められているのか、リファラの情報だけではなにもわかりません。けれど、なんだか寂しくて、悲しい気分になります。

 きっと、今日もどこかで多くの人が、誰にもはき出せない自分の気持ちを、「死にたい」というマルチバイト文字に変換して、検索フォームに打ち込んでいるのです。共感してくれる誰かを求めて、あるいは、そう、救いの言葉を求めて。

 救いがあることに、「死にたい」という言葉と同じくらいに、「生きていたい」という言葉での検索リファラがたくさんあります。けれどはたして、その言葉が救いを求めるなにかしらの信号だったとして、わたしにはいったい、なにができるんでしょう。

 死にたい。その言葉が無数にネットをただって、飛び交っていて。同じくらいに、生きていたい、そんな願いが、溢れてる。

 願わくば、生きていたいって言葉を、みんながずっと抱いていられますように。

 生きていたい。そう言葉をキーボードに打ち込んでいる間は、きっと生きていられるはず。今はただ、そう信じるしかないけれど。いつかはわたしも、誰かに生きるエネルギーを与えられる存在になれたらと思う。

 もっといい小説を書いていきたい。そう、わたしも生きていたい。

ジョシュア・ジェイ・レクチャー

ジョシュア・ジェイ

 先日3/29日、池袋の某所で行われたジョシュア・ジェイのレクチャーに参加してきました。

 ここのところ、わたしの中でマジック熱が激しく燃え上がっています。去年書いた小説『午前零時のサンドリヨン』をはじめとして、いくつかの短編で、わたしはマジックをモチーフとしたマジシャンの視線からによる小説を書いてきました。そして、その方向性で作品を書き続けることが正解のように思えてきて、これからもどんどん掘り下げたいテーマだと改めて感じるようになりました。そのためには、わたし自身のマジックに対する技術や知識をもっと磨かなくてはと、心機一転して、積極的に多方面へアプローチしているところです。今回もまた、お友達の紹介でレクチャーに参加することができました。

 ジョシュア・ジェイの演技は動画などで見たことはあったのですが、レクチャーノートやDVDなどは持っていないため、かなりわくわくして挑みました。なんといっても、彼は17歳のときに、既にいくつものトリックを発表している天才です。

 レクチャー開始前に、「腕ならしに、いくつかトリックを見せるよ」と彼が言うと、わっとテーブルに集まるマジシャンの人だかり(笑)
 動画で見たことのあるオイル・アンド・ウォーターの手順はすごく鮮やかで、かなり不思議でした。ヤニック・クレティアンのエースとキングの交換現象もスムーズに織り込まれていて、このルーティンはぜひ覚えたいと思えるものでした。他にすごく不思議だったのは、オープン・プレディクション。怪しいところがまったくなくて、本当にレクチャー開始前からだまされっぱなし。

 レクチャーが始まると、彼の頭の良さ、狡猾さを、がくんと思い知らされました。なんて賢いことをやってのけるんだろうと、関心するばかり。難しいテクニックを使うわけでもなく、「え、そんなのにだまされたの?」と自分で愕然してしまうくらい。
 彼のACANや、時計を使った透視、コインのバニッシュなんか、トリックを知らない方が幸せだったかもしれない。時計の透視の結末は本当に不思議でした。わたし自身の手の上で起こっただけに、なおさらに。

 購入したトリック・ノートにサインを貰って、帰宅後にさっそく色々と練習したわたしです。

 後日、幸運にも、ジョシュア・ジェイの鎌倉探索のエスコートに同行することができました。誘ってくれて大感謝です。
 東京駅で合流したとき、ジョシュアはカードを手にして弄んでいました。いやぁ、ホントにカード好きなのねぇ。
 電車の中で一時間ほど、みっちりレクチャーを受けることができました。いやぁ、本当にありがたい。幸運でした。カタコトの英語しか喋れず申し訳ない感じでしたが、早足で巡った鎌倉探索も楽しかったです。
 今回感じたのは、本当に、英語が喋れないって不便だなぁ、ということでした。もっと聞きたいことや言いたいことがあるのに、結局言葉が出てこなくて、カードに付いてしか語れない、というのがすごく残念です。
 もし次回、彼が来日したならば、マジシャンとしてのメンタル的な部分のお話を聞きたいものです。英語力を上げなくては。あとは、もっと面白い場所をエスコートしてあげたいですね。

感謝の気持ち

26歳になりました。

 ありがとう。
 感謝の気持ち、伝えたい気持ち。
 こんなにたくさんうれしいのに、こんなにたくさん、伝えたいのに。
 どうやったら伝わるのか、わからなくて、照れくさくて。

 ありがとう。
 感謝の言葉、喜んだあなたの表情。
 その言葉を貰うのはとても嬉しくて、だからとてもくすぐったい。

 ありがとう。
 なんだか照れくさくて、ときには直接言うことができないけれど、そんなときは感謝の気持ちが巡りに巡って、いつか君に届くといい。
 ありがとうっていう言葉が、たくさんの人々のこころを駆け抜けて、嬉しいっていう気持ちが、たくさんの人々に伝搬していって、いっぱいいっぱい広がるといい。

 ありがとうが、たくさん広まるといい。

WordPressで投稿文が表示されない問題に遭遇した

このへん。

 小説を掲載しようと思って、テキストファイルをWPの入力欄へコピペし、プレビュー表示させたところ、まったく記事本文が表示されなくなるという不具合に遭遇しました。
 タイトルは表示されるのですが、記事本文だけなにも表示されていません。長文だったので、文字数制限を疑ったのですが、DBを見てみると、無事に格納されています。MySQLのカラム方もlongtextだったので、文字数制限の線はない感じでした。
 仕方なく、ソースを追いかけてみると、テンプレートのthe_contentの戻り値の時点で空っぽの様子です。さらにソースを追いかけてみると、フィルタ処理のwpautop関数で、値が空になっていることがわかりました。
 wp-includes/formatting.phpの135行目の正規表現置換で、戻り値がnullになっていることがわかりました。戻り値がnullになっているということは、正規表現処理でエラーが出ているということです。
 試しに、およそ同じ文字数の小説をWPに投稿してみると、こちらはすんなりと通ります。おそらく、問題は文字数ではなく、文字の並びなのでしょう。どこがいけないのか、表示できるようになるまで、小説本文を削りながら地道に調査してみました。
 すると、

「あたし、ああいう面倒ごとって、もうなんかとにかく苦手で。ずっとシカトしてようと決めてたんですけど。もう、今日という今日は、頭にきちゃって」僕は緊張のあまりたこ焼きを一つも食べられないのに対し、彼女はぱくぱくといくつも口にほおばりながら、愛想良くぺらぺらと言葉を続けた。「他人の男をとったとか、イチャモンつけてくるんですもん。そんなの、ぜんぜん向こうの思い違いだし。だいたい、向こうが一方的に惚れてきただけで。それに、あたし、恋愛とかそういうのってまだ早いと思うんですよね。だってあたし、中一ですもん」

 この部分を追加すると、正規表現処理でエラーが出る様子です。さらに文章を削ると、途中の「だいたい、」という部分でエラーになることがわかりました。「だいたい」だとオーケイなのですが、「だいたい、」だとダメなのです。謎です。
 ためしに「だいたい向こうの」と句読点を取っ払って見てもダメでした。「だいたい*」がいけないようす。
 たぶん、PHP側のマルチバイト処理にバグがあって、そこで引っかかっている様子。ためしに、上の引用文だけを記事に投稿すると、すんなりと通ります。おそらく、すべての文字の並びに、なにかしら引っかかる部分があるのでしょう。
 使っているサーバーのPHPバージョンは5.2.8でした。うーん。謎です。
 ひとまず、文章を変えるという手段でなんとか対応したいと思います。

 追記
 該当の箇所の表現を変えたのですが、それでもやはりダメでした。具体的にどのマルチバイト文字の並びに引っかかっているのかは不明でしたが、文章の途中で改行を続けて入れること(つまり、改行だけの段落を入れることで)で、この問題を回避することができました。うーん、文章のブロックが長すぎたとか、そういう問題なのか、原因は不明です。まぁ、PHPのマルチバイト処理のバグなんだとは思いますが。